長野県での就職活動を勝ち抜いた先輩に話を聞くイベント「就活の先輩学生×学生 交流会」を7月14日、オンラインで開催しました。今回は、その様子をレポートします。
就活の現状を知ろう!
まず始めに、この日のイベントの進行役を担当した「シューカツNAGANOキャリア相談室」(以下、「シューキャリ」と記載)の高橋さんと、長野県労働雇用課の清水さんから就活の現状について説明のほか、シューカツNAGANOのウェブサイトや「シューキャリ」についての紹介がありました。
東京・銀座にある長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」の5Fにある「シューキャリ」は、担当コーディネーターがマンツーマンで、相談からエントリーシートの書き方、模擬面接まで親身になってフォローしてくれます。
⇒「シューキャリ」について詳しくはこちら
また、県内の就活に関する情報は、シューカツNAGANOのメールマガジンやLINE、各SNSでも発信していますので、ぜひチェックしてください!(スマホは下、パソコンは右にあるアイコンから!)
「就活を振り返って」3人の先輩がアドバイス
当日は現在関東在住の3人の先輩学生が登場。
高橋さんからの問いかけのほか、参加した就活生がチームに分かれて考えた質問にも、自身の就活を振り返りながらアドバイスをしてくれました。
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Sさん
人間科学部、北信出身
内定企業:金融
「心理学専攻で、カウンセリングなどの勉強をしています。ボランティアに力を入れていました」
「大学進学時から、就職は地元と決めていました。こっちに来てから満員電車がつらくて、こんなところで通勤できない…と、よりその気持ちが強くなりました」 -
Yさん
アート系専攻、中信出身
内定企業:メーカー(住宅)
「最初のうちはクリエイティブ系に進みたいと思っていましたが、自己分析や業界研究を通じて自分の好きなことが見えてきて、方向性を変えました」
「人生は、仕事に費やす時間は多いけど、それ以外の時間も大事。プライベートな時間をどう過ごすか考えた時に、地元に戻った方が自分にフィットするように思えて、Uターン就職を決めました」 -
Uさん
経済学部、東信出身
内定企業:公務員
「ゼミでは合同研究会のリーダーを務めました。就活時は民間との併用も考えていたので、民間企業(メーカー、小売り)のインターンシップにも参加しました」
「公務員を志したのは、地元に貢献したいという気持ちがあったからです。あと、こっちに来たら夏が暑過ぎて…この先ここでずっとは暮らせないと思いました」
Q. 3年生の今、やっておいたほうがいいことは?
- 公務員の勉強は、3年生の4月に始め、インターンシップにも参加しました。インターンシップは民間と比べると、時期はちょっと遅め。私が参加したのは夏休みの期間だったと思います。募集期間が結構短く、申し込んだ後、抽選のところも多かったです。
- この時期はやはりインターンシップです。と言っても、私はこの時期には参加しなかったのですが…。私の場合は業界がまだ決められなかったので、夏は自分の価値観を探る、経験を積むと割り切って、アルバイトを頑張ったり、大学のキャリア支援課で開いていたセミナーに出たりしていました。
- 私も業界を絞れていなかったので、とにかくオンラインの合同説明会や、県内の説明会に行きました。情報を収集して、ひたすらインターンシップに参加していました。
Q. インターンシップは、どのくらいやるべきですか?
- 私は長期のものには参加せず、冬に1社だけ、3日間のインターンシップをしました。年末に開催された県が主催する「インターンシップフェア」が私にとっては役に立ちました。できれば皆さんも行ったほうがいいです!
- 私もあまり参加しませんでしたね。夏に民間と公務員、どちらも1dayでした。冬は勉強をメインにしていたので…。比較的時間に余裕がある、今の時期ならいろいろ行ってみるのもいいと思います。早めに判断しないと、時間がなくなるので、迷っているなら動いたほうがいいかもしれません。
- 私は夏に30社、冬に10社ほど、短期のものに参加しました。社名を聞いたことがあるとか、ちょっと興味あるかも、くらいのところでも、積極的に申し込みました。
Q. 自己PRやガクチカはどうやって作りましたか?
- もらった資料やネットで検索して見つけたものをベースに手を加えて、自分らしさを出していきました。合同説明会に参加すると、“虎の巻”みたいなものをもらえるので参考になると思います。
- 私は学校で添削してもらいました。最初は自分でも何が言いたいのかよく分からないまま、とにかく書いていましたが、自分の伝えたいことやアピールしたいことをまず考えてから書くようにしたら、文章がまとまるようになったと思います。
- 私は、第一志望の会社の自己PRが、最初に作ったものでした。事前に準備したものはなかったので、提出する2週間前に慌てて書きました。「シューキャリ」に駆け込んで、高橋さんに話をして、キーワードを作ってもらいました。
Q. 面接はどういう感じでしたか?
- 私は2社だけでしたが、面接は会話だと思うようにしていました。一方的に質問されると思うと緊張しますが、会話=キャッチボールだと思って、相手が何を求めているかを考えて返すことを心がけていました。こういう質問が来たら…とシミュレーションすると不安になるので、とにかく志望動機やターニングポイントなど、自分のことをしっかり話せるように準備しました。普段から、友達や家族に自分の話をするようにもしていました。
- 面接で困ったのは、「弊社の悪いところを教えてください」という質問でした。強みばかり調べていたので、悪いところが思い浮かばなくて焦りました。何とか絞り出して、「若者の目線で取り組んでいることが少ない」と答えましたが、それで良かったのかは、分からないですね(笑)。
- 公務員と民間企業で面接の違いはあまり感じませんでした。あえて言うと、公務員の方が王道の質問が多いような感じがしましたね。
Q. 地方での就活、苦労したことやポイントは?
- 最初は首都圏も考えていて、そこから地方も検討しました。首都圏と比べると地方は数が少ない。自分がやりたいことを優先して絞り込むとさらに少なくなります。その中から、ビビッとくる企業が1社でもあれば、という感じでした。
- 長野と行ったり来たりするのが大変でした。スケジュール管理がうまくできれば良かったと思います。
- 私はモチベーションを維持するのが難しかったですね。公務員試験はちゃんと勉強しないといけない。「絶対なってやる!」という意気込みと、志望先の分析をすることで気持ちを高めていました。
Q. これから先、秋から冬にかけて何をすればいいですか?
- 公務員の場合は、秋冬から試験勉強が本格化します。とにかくできることはやろうと思って、質より量を重視して1日何時間も勉強していました。私の場合は、3年の前期までに単位は取って、あとは試験勉強に充てられるように計画を立てていました。
試験勉強は自分で頑張らないといけないですが、論文や面接は、「シューキャリ」でアドバイスや練習をしてくれるので、活用してみるのもいいと思います。 - 都内は夏にもイベントが多かったですが、長野となると秋冬から多くなっていきました。地元の情報を積極的に探して、取り入れていくのが良いと思います。SPIもコツコツ勉強しておいたほうがいいと思います。
- 私も秋冬はSPIをやっていました。
先輩からのメッセージ
さまざまな質問に、ざっくばらんに答えてくれた3人の先輩。最後に就活生の皆さんに向けたメッセージをいただきました。
- 今、3年生の皆さんは不安もあって大変な時期だと思います。悩むこともあるかと思いますが、自分の信念を貫いて、諦めずにやれば実を結ぶはず。応援しています。
- 私も去年の今頃はすごく不安でした。高橋さんを頼って、いろいろと助けてもらったので、皆さんにもぜひ「シューキャリ」を利用してもらいたいです。早く終わらせたい気持ちも分かりますが、自分自身、納得できるかが大事です。自分のペースを大切にして頑張ってください。
- 就活をしていると落ち込むこともあると思いますが、そういうときは、明るく健康に生活することが一番、ということを思い出してほしい。一人で抱え込むのではなく、誰かに頼ることと、健康に暮らすことが何より大事です。困ったら、高橋さんのところに行けば何をすればいいのか、具体的に教えてくれますよ。
清水さんからは「この時期から関心ある皆さんなら、内定も取れるはず。来年は先輩としてこの場に戻ってきてほしい」、高橋さんからは「よりよい未来のためのお手伝いをするので、遠慮なく『シューキャリ』に来てください」というエールもありました。
県では今後もさまざまな形で就活をする学生の皆さんに向けたイベントを開催していく予定です。イベントは、LINEやメルマガで最新情報をお届けしているので、ぜひご登録ください!