10月1日に行われた「シューカツNAGANOキャリア相談室 職業適性検査GATBセミナー」をレポートします。
地下鉄銀座駅から徒歩1分という好立地にある「銀座NAGANO」。2021年10月にリニューアルして、キャリア相談室がある5階も、より落ち着いた空間になりました。個別ブースも完備しているので、就活の相談も安心してできます。
- エレベーターで5階へ
- 落ち着いた雰囲気
- パンフレットも豊富
- 個別ブースもあります
シューカツNAGANOキャリア相談室では、今回のようなイベント開催のほか、予約優先で個別相談にも対応しています。
詳しくはこちらをご参照ください。
自己分析の手助けになるGATB
さて、今回行われたGATBセミナー。GATB(General Aptitude Test Battery、厚生労働省編 一般職業適性検査)は、SPIと同じく就職に関連した検査の一種です。9つの「適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)」を測定。能力に関する適性の特徴を把握できるというものです。
採用選考で実施している企業もあるようですが、今回は「気になる職種が多く、絞り切れていない」「何から就活を始めればいいか分からない」と迷っている人に向けて、自己分析の一つになるようにと開催しました。
参加したのは東京近郊の大学3年生7人。説明の後、さっそく検査開始です。今回は、50分程度の紙筆検査で7つの適性能を測定しました。
音声ガイドを聞きながら、黙々と問題を解いていきます。
「得意」と「苦手」を知ることは、就活にもその先にも役に立つ
終わってからは自己採点。何点取れたかということではなく、7つの項目を比較して、「点数が高い=得意なこと」「点数が低い=苦手なこと」と捉えて、自分自身がどういう仕事が向いているのかを考えます。もちろんこの結果だけで能力を測れるわけではありませんが、自分の能力を発揮しやすい仕事は何か、というヒントになります。
シューカツNAGANOキャリア相談室の高橋さんは「同じ会社でもさまざまな職種があります。業種や企業選びというよりは、職種の参考になると思います」と話します。
その後、2つのグループに分かれて、ハローワークに出ていた実際の求人票を参考にどういう能力が必要なのかをディスカッションしました。
1つ目は「印刷会社の企画・営業職」という求人票。「営業=人と会って話す」というイメージがあるかもしれませんが、より掘り下げて考えていくと、「書類作成」「デザインの提案」なども思い浮かびます。
2つ目は「一般社団法人の事務局の事務員」。事務員というと書類作成が多いイメージがありますが、数字をメインに扱う可能性もあります。漠然と考えるより、具体的な仕事内容を書き出してみると、適性能と結び付けやすくなります。
「適性が決め手になるわけではなく、あくまで参考。それでも自分自身がどういう能力があるのかを知ることは、就活、そして仕事を始めてからも迷ったときの指針になります」と高橋さん。入社後、仕事をやっていくうちに能力が伸びた、という事例もあるとのこと。就活だけではなく、就職した後にも役立つ機会があるかもしれません。
最後に、高橋さんと県の担当・労働雇用課の市川さんから、就活へ向けてのアドバイスがありました。
高橋さん:
適性検査の結果は今後、いろいろ活用できると思います。シューカツNAGANOキャリア相談室や、大学のキャリアセンターで相談するときにもぜひ持参してください。
市川さん:
3年生の皆さんはこの先、迷ったり、悩んだりすることも多いと思います。シューカツNAGANOキャリア相談室でも支援しますし、今後、イベントも開催するので気軽に足を運んでもらえればと思います。
参加した就活生からのコメント
終了後に参加者からいただいたアンケートを紹介します!
- これといって得意ということもなく、自己PRが思いつかず困っていました。今回のセミナーを通して、以前よりも自己理解を深めることができたように思います。
- 自分の適性を知りたかったのでちょうど良かった。自己分析の際に活かしていきたいです。
- 業種や職種をどうやって絞っていいのかよく分からなくて不安です。セミナーでは意外な適性にも気が付くきっかけになりました。
県では今後もさまざまな形で就活をする学生の皆さんに向けたイベントを開催していく予定です。イベントは、LINEやメルマガで最新情報をお届けしているので、ぜひご登録ください!