U・Iターン就職のハードルの一つは、就活に掛かるお金。特に交通費は大きなハードルになっています。
- 長野県での就職を考えてインターンシップに参加したいが、交通費が心配
- 気になるインターンシップがあるが、気軽に行き来ができない
- インターンシップに参加したい企業がいくつかあるが、費用面で複数は難しい …などなど
長野県は、U・Iターン就職を検討している学生が、県内のインターンシップに参加する際にかかる交通費・宿泊費を補助します!
例えば…
・東京に住居があるAさんが、実家がある長野市の企業のインターンシップに参加して、実家に泊まった場合
→往復の新幹線費用
・名古屋に住居があるBさんが、諏訪市の企業のインターンシップに参加し、駅周辺のビジネスホテルに泊まった場合
→往復の特急乗車料金+宿泊費(上限5,000円)
そもそも…インターンシップはやったほうがいいの?
「マイナビ 2025年卒大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(1月)」によると、2025年卒のインターンシップ参加率は89.8%となっております。入社後のミスマッチを防ぐためには、オンラインのみならず、リアルなインターンシップに参加してみることが大切です。
県ではNAGANOインターンシップ補助金を活用して県内企業のインターンシップに参加した学生にアンケートを実施しました。学生の皆さんの声を紹介します。
インターンシップの利点
- 説明会やWEB上の情報だけでは分からなかった事が、実際にインターンシップに参加した事で、より深い理解に繋がりました。また実際に実務の経験をした事で、自分が将来働いているイメージやどのようなキャリアステップをしていけるのかというイメージを、インターンシップに参加する前よりも明確に捉えられるようになりました。
- インターンシップに参加する事でしか分からない、一緒に働く方々の人柄というのもよく理解する事ができ、この企業の採用試験を受けたいという気持ちや、働きたいという気持ちがより大きくなりました。インターンシップを通して、業界や企業理解に繋がり、多くの学びがあったと感じました。
- 合同説明会やオンライン上では分からないその法人の空気感であったり、実際に働いている方がどんな方なのかを自分の目で見たりする事ができました。また、実際の業務の様子を間近で見学する事ができ、就職後のイメージがしやすかったです。
- WEBでのインターンシップが増えているなか対面で行っていただけたことで、業務だけでなく会社の雰囲気、土地の風土なども感じることができました。
業種別の意見
メーカー
- インターンシップに参加し、電気的な技術を学び、自分たちが普段学習していることがどのように現場で生かされているかを学ぶことが出来ました。製品開発における企業連携や、ニーズに合わせた設計などのプロセスを理解し、体験できました。
- 商品の開発、生産過程や会社員としての一日の仕事の体験、企業と大学の共同研究など幅広いことを知ることができ、企業への志望度が高まりました。
サービス(宿泊、観光業)
- 観光学部であるため宿泊業界への興味は元々ありましたが、実際に参加しプランを考えることでより深い経営戦略を知ることができました。
- 客として利用したことしかなかった旅館の裏側を詳しく知ることができました。また自然豊かな長野県の旅館でのSDGsの取り組みを詳しく知ることができました。
- これまでお客様の視点でしか見られなかったことを働く立場の視点で見ることにより、従業員の方々がいかにお客様のことを考えて所作や言葉遣いにも注意を向けているかを学べました。従業員の方々がお忙しい中でも笑顔で指示をしてくださり、お互いに笑顔で働いている姿を身近で拝見し、さらに参加した企業様への志望度が高まりました。
サービス(福祉)
- 利用者の方に対してどのような支援を行っているのかを実際に拝見し、障害者施設での働き方をより明確に理解することができました。また、職員の方にやりがいや楽しさなどのお話を伺ったことで興味が増しました。
- 介護・福祉業界は3K(きつい、汚い、給料安い)の職場であると聞いていたので、自分の職業選択の候補には入らないだろうと思っていましたが、実際に事業所に行って体験し、利用者・職員と話をしてみると、清潔で快適、働きやすい環境整備に努めていること、大変だけど人に支えられながら頑張れる環境であることを知ることができました。また、介護や福祉は自分に合った職種であり、就職の選択肢の一つとして考えようという気持ちになれました。
建設
- 参加前は建築コンサルタントに関する知識や理解が少し足りていませんでしたが、今回インターンシップに参加することで、実際の現場の様子や実務などに関しての理解を深めることができました。また、参加した会社の業務内容に関しても話を伺うことができ、とても充実したインターンシップになりました。
- 現在大学で建築を学んでおり、将来大きな商業施設や教育施設などを設計したいと考えているのですが、 大学の講義内で行う設計とは違った最先端の設計方法を使用されていて、その体験をさせて頂きました。図面の書き方を初めから丁寧に指導していただき、実際の建物の元となるものが出来上がっていくことの楽しさと、責任を感じることができ、改めて自分のしたい仕事は設計だと感じました。
県内企業のインターンシップ情報をチェック!
シューカツNAGANOで、インターンシップを実施している県内企業をチェックできます。
- トップページや「企業情報」ページにある検索枠を利用します
- インターンシップ情報を「あり」にすると、インターンシップを募集している企業を検索できます
- 「職場いきいきアドバンスカンパニー認証企業」の検索もできます(補助金の上限が40,000円になります!)
NAGANOインターンシップ補助金の申請と受領の手順
NAGANOインターンシップ補助金の申請は、電子申請で行っていただきます。必要書類はオンライン申請(電子申請の際に添付)か、郵送で送っていただきます。
- 1. シューカツNAGANOメールマガジンに登録シューカツNAGANOメールマガジンに登録します。
※登録済みの方は2へ - 2. インターンシップに参加補助金の対象となるインターンシップが決められていたり、申請の際に必要な書類があったりするので、事前に確認しましょう。
対象となるインターンシップはこちら
必要な書類はこちら - 3. 電子申請「ながの電子申請サービス(オンライン申請)」もしくは、「ながの電子申請サービス(書類の郵送における事前申請)」で申請を行います。必要書類を電子データで提出する場合は(オンライン申請)、郵送する場合は(書類の郵送における事前申請)を利用します。
申請は、シューカツNAGANOメールマガジンで登録したメールアドレスで行ってください。 - 4. 必要な書類を郵送(書類を郵送する場合のみ)必要な書類を確認して、郵送します。
【郵送先】
〒380-8570長野県長野市南長野幅下692-2 長野県庁 産業労働部 労働雇用課 - 県で審査を行います。
- 5. 交付決定交付が決定すると、金額の確定通知が郵送で届きます。
- 6. 振込み指定口座へ確定通知した金額が振り込まれます。
対象となるインターンシップ
以下の要件をすべて満たすインターンシップが対象です。実施前に、実施先の企業等に対して以下の要件に該当するか確認することをお勧めします。
- 受入企業が次の要件を満たしていること
・資本金又は出資金の総額が30億円未満で、常時雇用する従業員が1,000人未満であること
・県内に事業所等(本店、支店、営業所、工場等)があること - 県内の事業所等(国及び地方公共団体を除く)で行われるものであること
- 実働1日以上であること
※実働が1日の場合=実働6時間以上(休憩時間を含む)
実働が2日以上の場合=1日あたり実働4時間以上(休憩時間を含む) - 実施期間が属する年度の2月末日までに終了すること
- 受け入れ事業者の広報活動、受入れ事業所等での就業体験以外の活動のみのプログラムでないこと
- 就業体験の提供を目的としたものであること
- 労働関係法令を遵守して行われるものであること
- 受入企業等の採用選考活動(採用のために参加が必須となる活動を含む。)ではなく、受入企業等の内定者(内々定者を含む。)に対して行われるものでないこと。
申請のための必要書類
NAGANOインターンシップ補助金の申請手続きで必要となる書類には、以下のようなものがあります。
- NAGANOインターンシップ補助金交付申請書(兼実績報告書)
- 大学生等であることを証する書類(学生証の写しなど)
- 交通費及び宿泊費を支払ったことを証明できる書類など(領収書の場合は必ずあて名に支払者名(申請者名)、ただし書に使途(交通費として、宿泊費として、など)が記載されているもの(原本)を提出してください。)
- インターンシップ参加証明書(インターンシップ参加時等に、インターンシップ受入事業所に記入依頼を行ってください。)
- インターンシップの詳細がわかる書類(インターンシップの案内通知や日程表等)
【申請様式】
- NAGANOインターンシップ補助金交付申請書(兼実績報告書)(様式第1号)(word:30KB)
- NAGANOインターンシップ補助金交付申請書(兼実績報告書)(様式第1号)(pdf:70KB)※手書き用(wordの書式が崩れる場合はこちらをご利用ください。)
- 記入例(PDF:76KB)
- インターンシップ参加証明書(様式第1号別紙)(word:25KB)
NAGANOインターンシップ補助金を申請する際の注意点
補助金を申請する際の注意点
NAGANOインターンシップ補助金の申請における注意点として、添付書類のミスが挙げられます。特に交通費及び宿泊費を支払ったことを証明できる書類(領収書など)を貰い忘れたり、紛失したりする学生さんが多いようなので、気を付けるようにし、インターンシップ終了後30日以内に忘れずに申請しましょう。
また、対象となるインターンシップの要件として、インターンシップが2月末までに終了 している必要があるので、こちらもご注意ください。
掲載している情報は2024(令和6)年5月時点のものとなります。制度が変更となる場合もあるので、最新の制度や申請方法などの詳しい情報を、県公式ホームページでご確認ください。
大学近隣等の現在の居住地から実家を経由して、インターンシップ実施事業所に向かう場合、そのすべての交通費が補助対象として認められる場合もあります。
実家の帰省に併せてインターンシップに参加する予定の学生の皆さんも、NAGANOインターンシップ補助金を上手に活用してみてはいかがでしょうか。